A quarter of century at Tokyo.

僕らの世代は人口がとても多く、度重なる社会情勢の急激な変化と相俟って、競争が大変な世代だと思っている。

たぶん、この世代は死ぬまで競争が続く。

その僕らに対して、社会は、精神的な支えとなる価値観を時代ごとに用意してきた。
そのひとつが90年代の「アーティスト志向」だったと今では思う。アーティストを目指した人間は、僕らの世代では驚くほど多いが、世間を見渡して同世代で成功しているアーティストは驚くほど少ない。


不安定な雇用環境から目をそらせるための、社会が用意したやさしい嘘(ありきたりな言い方だけど)だったのかという気さえする。

今ならわかるが、自己表現は職業に結びつくものではなくどんな仕事であっても可能だ。アーティストにならなくても自己表現は仕事で可能だし、むしろアーティストに仕事を発注する側の人間になったほうがクリエイティブな毎日を過ごせるかもしれない。



先日偶然見たドキュメンタリーを見て考えた。同世代で頑張っているアーティスト(志望も含む)を、応援する。
首都圏ネットワーク 総合 10月21日(月)
平成四半世紀
第1シリーズ「東京」



コメント