GONZO/ ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて

先日のコロラド州での解禁のニュースを聞いたとき、ある男を思い出した。

ハンター・トンプソン、Hells Angelsのリポートやラスベガスをやっつけろの原作者であり、「Gonzo」というニックネームを持つ、アメリカの作家だ。

その彼が、一時期行っていた政治活動がまさにこの問題と保安官選挙だった。

昔Hugeで特集していたこともあり、名前は知っていた。

Trailer


アメリカのニュージャーナリストのひとり、作家ハンター・トンプソンの伝記映画。


「映画との対話」

ニュージャーナリズムについては詳しく知らないけれども、主観をもって発表するジャーナリズムといったものだろう。

その主観であり、フィルターが、トンプソンの場合は「Gonzo」というものだった。


僕はこの「Gonzo」というものはどんなものなのか興味があったのだが、この映画では良くわからなかった。

彼にとってのキャリアスタートである「Hells Angelsのリポーター」という経歴のイメージに基づくものであり、それを延々とやっているというように見えた。

逆にいうと、それだけ「Gonzo」にはイメージの強烈さがあるのだけれども。

ジャーナリズムに主観というフィルターを掛けるとアートになる。
「Gonzo」というハンター・トンプソンのフィルターはおもしろい。それだけで充分魅力的だった。


「おまけ」


今は情報が溢れている時代。それだけにフィルターの意味を考えてしまう。


他人のフィルターのある状態は、恣意的、情報操作、フェイク、といったネガティブがある。膨大な情報を選り分けるというメリットもあるが、選り分けるのではなくコピーされることが多いので、二次三次情報を増やし結果混沌に拍車をかけるきらいがある。


逆に他人のフィルターの無い状態は、自分で情報を収集し選り分ける時間が掛かるが、素でありナチュラルでニュートラルで、しかもノーアドバタイジングだ。

しかし、自分の判断のみを信じていくなんて社会で生きていく以上不可能だ。

難しいよね。


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