The Ludlow Trench Coat by J.Crew

トレンチコートが着たくなった。

しかし都内でトレンチコートを着ている中年男性は驚くほど少ない。たいていステンカラーコートを着ている。

理由はあまり似合わないからだ。
たぶん、自分はバーバリーとかアクアスキュータムを着たら似合わないと思う。

では、どうすれば似合うかを考えてみた。
※あくまで一個人の意見として。

トレンチコートを着ている男性の画像を大量に検索してみたところ、海外のメンズトレンチはカジュアルに合わせていることが多い。スーツに合わせることは少なく「許されているけどちょっと特殊」という印象を受ける。

これは、日本のドレスコードでいうとPコートやM65をスーツの上に着ていくのに近いのだと解釈した。

そこで「トレンチコートはミリタリーウェアの一種」と仮説を立ててみる。

だとすればトレンチコートという言葉の裏にあるのは、ロングでダブルのミリタリーコート。

そうか、これは着こなすのが難しい。

塹壕コートだと言葉では知っていたが、たとえばランボーに出てくる上司のトラウトマン大佐の格好がトレンチコートのあるべき具体的な姿なのだ。

なので直球のドレスコートとして着ると、ミリタリー特有のトゥーマッチ感が出る。
実際は変化球のカジュアルで緊張感を和らげたほうが良いものを、タイドアップしたスーツスタイルに合わせているのが似合わない理由、そう思った。

では逆に、ミリタリーをうまくアレンジできるブランドのものを、少し緊張感を緩めたコーディネートで着れば似合うはず、そう思ってJ.CrewのLudlowラインで購入してみた。