僕の子供の頃は、お洒落とは、知識であり、技術でもあり、ひとつの知的財産であった。
そう、インターネットが無いということは、みなそれぞれが情報入手経路を持っているということだった。
特に当時夢中になったユースカルチャーは舶来ものが基本だったし、みなできるだけ情報の源泉に近づこうとしていたのだと思う。
僕の場合は近所に神田があったおかげで、洋雑誌や洋書、音楽で知識を仕入れていた。
i-Dもそのひとつ。
なかでも印象深いのはこの号。
表紙のアンバー・ヴァレッタに惹かれて買っただけだったが、中身はパンク、スケートあたりの特集だったと思う。
たぶんアナーキックとかも載っていて、当時の僕はGunのWord'upあたりでも聴きながら読んでいたのだと思う。
・・・そこに衝撃があった。
藤原ヒロシさんが、JONIOとかいわゆるあのメンバーと一緒にTOKYO PUNKSとして載っていた。
その頃は氏のことは良く知らなかったのだが、日本人が、イギリス人のしかも最先端のユースカルチャー誌の中で同じ文化レベル人として紹介されていることにとても驚いた。
日本人は文化を輸入する立場だと思っていたが、文化を輸出できる人がいることに驚き尊敬した。
裏原宿文化にはまるきっかけのひとつでもあった。
(もっとも最大の理由はその辺りに造詣の深い友人のおかげだったのだけれども)。
そのとき彼が着ていたのがAFFAのMA-1。
その印象が強くて、僕はカスタムMA-1は裏原宿文化のアイコンだと思っている。
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