アート オブ ラップ/ Something from Nothing: The Art of Rap

年始一発目に観る映画はドキュメンタリーにしようと決めていた。

そう思ってitunes storeを物色していたところ、昨年公開されて気になっていた映画「アート　オブ　ラップ」がアップされていたので、早速レンタルした。

trailer

映画のあらすじは、ICE-Tが全米のヒップホップアーティストにインタビューをして、そのアーティストがヒップホップの歴史でどういう役割ができたかを聞いて回るというもの。


「映画との対話」

アメリカのヒップホップシーンは文化～芸能の道に昇華されないことが不幸だ。ジャズ、ブルースと比較して、歴史が残されない。

なので、かつての功労者は日の目を見ない。常に最前線の人間しかいない。

歴史からドロップアウトしてしまった「点」であるかつての功労者を、ICE-Tが訪ねていく。
点となってしまった個人を、「線」でつなぎ紡ぎなおすことは大変だが価値ある行動だ。


私の世代はヒップホップムーブメントにとても影響を受けた世代。そして、夢破れ散り散りになってしまった人が多い世代でもあると思う。

点として生きている友人がいれば、このように線でつながれれば、と思う。
同じ価値観で生きていた時代を共有した世代の一人として。

シスコ、マンハッタンレコーズ、ウェーブ、パコ、ケイヴ、ハーレム、そしてさんぴん、これらの単語にピース。

「おまけ」

アメリカのラップミュージシャンは、日本でいうと「お笑い芸人」に志望動機が似ていると思った。