スプリング・ブレイカーズ/ Spring Breakers

「ガールズムービー」というジャンルなのであろうか。

去年の春頃、スプリング・ブレイカーズのトレイラーのビジュアルが話題を集めていた。
まるでオープニングセレモニーやアメリカンアパレル、シュプリームの世界観。

先日ようやくitunesでレンタルになっていたので観た。

Trailer



この映画では、田舎の女子大生が春休みにバカンスに行くのだが、銀行強盗したり、サグな連中とつるんだり、と行き過ぎた若者の行動を描く。


「映画との対話」

この映画は自分探しの旅だ。もっというと、自分の人生をコントロールしたいという願望を10代の視点で描いている。


物語の中盤で、保釈金を立て替えてくれたギャングに旅の主導権を握られると、セレーナ・ゴメスは「自分探しに(旅に)来たはずなのに、自分を見失った」と言い残してさっさと田舎に先に帰ってしまう。

実はこの時点で彼女らの自分探しは終わってしまった。

後はワイルドサイドにどこまで足を突っ込めるかのチキンレース。なので映像的には美しいけど、ストーリー的には冗長な感じがした。


現実では、彼女達みたいにワイルドサイドにわざわざ突っ込んでいく人は少なくて、途中で引き返すか、引き返せなくなった人が抜け出せなくなっている感じだと思う。

現実感はあまり感じられないけど、こんな学生の休みがあれば、楽しいだろうね。


「おまけ」

この現実感のない映画に奮闘しているのがジェームズ・フランコ。ジブさんみたいなビジュアルになっていてびっくりした。

彼の家ではコレクションであるニューエラやスニーカーが銃と一緒にディスプレイされていたシーンが秀逸。ギャングたる者かくありたい。






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