スティーブ・ジョブズ1995 失われたインタビュー/ Steve Jobs 1995

カリスマ的な人と仕事したことがある人ならわかると思うけど、「一緒に仕事をしたからわかる」ことってあると思う。だから伝記作家が行った偉人のインタビューとかは、僕には全然伝わってこない。

(スティーブ・ジョブズについてはThink Simpleで読んで、初めて彼の良さがわかった。)


なので伝記ものは苦手だけれども、ノーカットのインタビューであればかなりカリスマ本人のニュアンスがつかめるのではないかと思い、今作をためしに観てみた。




スティーブ・ジョブズのノーカットインタビュー。ネクスト時代であり、その一年後、彼はアップルに戻る。

Trailer



「映画との対話」

クリエイティブとは、結局はセンスと実行力なのだと思う。

マッキントッシュプロジェクトは自分の信頼するセンスのある人間を集め、彼ら「だけ」に仕事をやらせていたというのが興味深い。確かに、センスは大きく仕事を左右する。

反面、自分がアップルを去った後、数々のアイディアが出たらしいがセンスの無い連中が口だけでこねくり回したから結果を出せずに終わったという様子を、彼は完全に見下していて痛快。


「おまけ」

ジョブズに憧れる人はごまんといるが、果たして何人が一緒に仕事のできるキャラクターを持っているのか…。カリスマに対して、「その人と仕事がしてみたい」と思うのと「その人になりたい」と思うのには雲泥の差があると思っている。

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