ビル・カニンガム&ニューヨーク / BILL CUNNINGHAM NEW YORK

2006、7年あたりか。

僕は海外旅行でニューヨークに行くことになり、何を着ていこうと思って調べたのがきっかけで、ストリートファッションスナップサイトを知ることになった。

その頃はサルトリアリストくらいしか見るものが無かったけど、それでも日本と海外(おもにNY)のストリートファッションの相違点を探すのが楽しかった。


こうして「海外」を意識したことが、僕にとってのパラダイムシフトだったと思う。



さて、NYのファッションジャーナリストといえば、ビル・カニンガム。

その頃は知らなかった人だ。



Trailer



ニューヨークタイムズ紙のファッションジャーナリストである、ビル・カニンガムを追ったドキュメンタリー。



「映画との対話」

才能はあるけれども、競争力の強くない人。いろんなところにいるし、友人にもたくさんいるし、僕も強くない。

ビル・カニンガムもそうしたひとりのジャーナリスト。

過去に発注元にひどく傷つけられたエピソードが出てくる。その出来事が彼を決定的に変えたのではないかと思う。

権力に傷つけられることはある。でも権力に背を向けることで彼は自由を手に入れたと言っている。



とはいえ、ニューヨークタイムズで執筆し、オフィシエを受勲し、カーネギーホールに住んだあとはセントラルパークを見下ろす上層アパートメントに引っ越しすることができたのだから、彼と権力の関係はまずくはないようだ。


「おまけ」

彼の引っ越し先(おそらく立ち退き料としてカーネギーホールが負担していると思う)は本当に凄い部屋。低層と高層の部屋の条件が提示されるが、高層を選ぶところが人間らしくてなんか良かった。


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