The things learned by movies.

映画を観ておいてよかったと思うときがある。

時代の空気感や価値観がぎゅっと詰まっている映画を観ると、考えさせられるからだ。
考えさせられた結果、自分の意見というものがストックできると「よかった」と心から思う。


私が今年観た映画の中で、何かと考えさせられた映画が「ウルフ オブ ウォールストリート」。


いまこの時代に生きる上で必要な価値観が詰まった映画だと思う。

例えば、ベルフォートの家で雇ったバトラーが単なるチンピラだったエピソード。昼間に呼び出した私服のバトラーは労働者階級の人間にしか見えず、甘い魔法が溶けた瞬間だった。



グランドハイアットの元支配人のニュースを聞いたときに、真っ先にこの映画を思い出した。

私服の彼はとても元支配人には見えなかった。

虚は所詮虚に過ぎない、というのがこの映画を観た私の意見。

虚の魔法が解けた私服の彼は、どこにでもいる悲しそうな普通の人だった。



そんな彼にはこの曲を送りたい。

これも「ウルフ オブ ウォールストリート」を観ていないと文脈がわからない曲。

Nicki Minaj :Anaconda