フューリー:Fury

ブラッド・ピットを映画人として強く意識したのはワールドウォーZからだ。フィクションであるゾンビを題材に戦争映画にまで昇華させたのはすごい力だと思う。
※ゾンビ映画の意義についてはまた別途。

本作はWW2をどう描くのか興味があって観てみた。






Trailer


「映画との対話」

WW2の、特に戦場を舞台とした映画としては「プライベートライアン」が最高傑作だと思うし、Furyもその影響を排除するのが難しかったと思う。観る側はどうしても比べてしまう。

戦車という狭い空間と人間関係に限定したことで、扱う情報量もコンパクトになり、ほかの戦争映画よりもわかりやすくしかもよりマイルドに(ここはプランBのセンスなのか?)、兵士を描いたことを評価したい。人種的な概念も織り込まれているし。


そして、本作のエンドクレジットが素晴らしい。
史実映像を使ったコラージュが最も戦争のFuryさを描いており、これが見せたかったんだなと思った。


「おまけ」

雑誌LEONの2015年4月号でM43を大プッシュしている元ネタはこの映画だったことがわかった。だったらタンカースを推して良いと思うのだが、そこはハリントンジャケットに置き換えられているのかな。


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